Meta Quest Sketchup 3D Warehouse を使った 無料 建築VR 体験

Sketchupでは 3D Warehouse というSketchupの3Dモデルデータを無料でダウンロードできるウェブサイトがあります。こちらのなかには家具や植栽といった点景もあるのですが、いくつか建築作品もアップロードされてます。Meta QuestのSketchup Viewerも無料なので、まず試しに建築VR体験をしてみたいという時には最適な選択肢になると思います。

3D Warehouse の使い方

3Dモデルをダウンロードするには、Sketchup Viewerを使う際に作成するTrimbleのアカウントが必要になります。アカウント作成については別記事:How to do, Sketchup Viewer For Meta Quest/Sketchup Viewer の はじめ方をご覧ください。

3D Warehouseの使い方自体は非常にシンプルで、最初の画面の検索ウィンドウに欲しい3Dモデルの内容を入力して検索ボタンを押すだけです。製作者が登録した名前がコンテンツ検索の検索条件になってくるので、英語で入力した方がより多くの3Dモデルがヒットします。英語が苦手な人には少しめんどくさいですが、翻訳をかませて、キーワードを入力するようにした方が、日本語で検索するよりもより適した検索結果が出てくると思います。良いモデルを製作する方は一つだけでなくて複数の3Dモデルを製作されている場合が多いので、一つ良い建築3Dモデルを見つけたら製作者さんから辿っていくのも一つの手です。

VRを試すのにおすすめの3Dモデル提供者の方です。探してみると気づくのですが、内部までちゃんと作り込んだ建築3Dモデルはあまり存在しません。外観だけで中はなにもないパターンが結構多いです。しかし、この方は内部まで細かく作り込んであるので非常に有難い存在です。そして建築モデルに限らず、たくさんの3Dモデルをアップロードされています。

SP architects

3D Warehouse の建築モデル:Casa Barragan
Casa Barragan
3D Warehouse の建築モデル:Maison Louis Carré
Maison Louis Carré / Alvar Aalto
3D Warehouse の建築モデル:Casa das Canoas / Oscar Niemeyer
Casa das Canoas / Oscar Niemeyer
Maison Louis Carré / Alvar Aalto メゾン・カレ/アルヴァ・アアルトの建築VR体験 / Meta Quest Sketchup Viewer

mklmrt

3D Warehouse の建築モデル:case study house #21 / Pierre Koning
case study house #21 / Pierre Koning
3D Warehouse の建築モデル:Koning house / Pierre Koning
Koning house / Pierre Koning
Pierre Koning / BAILEY House : case study house #21を建築VR体験

3D Warehouse での Wikipedia 的な協働

ディテールのみのアップロードもあったりするので、それを使って見たい部分だけモデル化するのも、デジタルデータならではのデータシェアの方法だと思います。Kimbel Art Museumのモデルを見るとそういった傾向が見てとられ、ちょっとしたWikipedia的な状況が生まれていておもしろいです。異なる二つのモデル情報を組み合わせて、新しいモデルが生まれていると思われます。これからも同じように、そこから追加してと、新しい協働が生まれるのでしょう。

3D Warehouse の建築モデル:Kimbel Art Museum/製作:Silvia
製作:Silvia
3D Warehouse の建築モデル:Kimbel Art Museum/製作:D.L
製作:D.L
3D Warehouse の建築モデル:Kimbel Art Museum/製作:Anthony L.
製作:Anthony L.
kimbel art museum/Louis Kahn キンベル美術館/ルイス・カーンのVR体験 Meta Quest Sketchup Viewer

図書館などに資料として保存される図面

こうした協働を行う上で図面は欠かせない要素の一つです。図面集や建築雑誌などから拾ってくることが多いと思いますが、古い名建築の場合は図書館や財団などが管理する資料として保存されているケースがあります。建築家に関しての論文などを漁ってみると保存先がどのようなところにあるのかが目星がつくかもしれません。

Library of congress」もその一つで、アメリカの国立図書館のようなところです。Eamesの自邸やEero Saarinenのミラー邸といったアメリカの名建築の図面がデジタルデータとして保存・公開されています。建築に限らず、様々な文化資料も保存・公開されているので、単純に楽しめます。

3D Warehouseと この図面データを合わせて 細部を作り込むと VR用の3Dモデルが比較的簡単に作成できます(本当は最初から3Dコンテンツとして図書館保存してくれると有難いんですが)。Meta Quest でのゴーグルでの表示とPCやWebアプリ上での表示が若干異なるので、モデリングの際は少し注意して作成すると良いです。そのあたりはこちらの記事をご確認ください。「Sketchup Viewer Meta Quest, How to modeling VR用のモデリングの仕方について

Meta Quest Sketchup viewer を使ってみた / Eames House

メディアとしてのVR

VRゴーグルの普及速度がどの程度なのか?はわかりませんが(もしくは別のVRを可能にする視覚デバイスの普及)、VR体験というのがこれまでの図面や写真や映像や3Dモデルとは別の建築メディアとして普及していく可能性は十分にありそうだと感じました。読者層へ作家から情報が伝達されるというメディアとしての特性を持ち、建築に関してこれまでと異なる角度から、それを行える媒体だと思います。これまでも図面情報の公開がプライバシー面やセキュリティ面などで課題があったのと同様に、VR用のデータというのも、そういった課題をクリアしたものになるでしょうし、侵入のための情報という意味合いではこれまで以上にリアルな建築に近いかたちで情報が提供されるので、なにが公開され、なにが秘匿されるべきか、といった選択が必要にはなるように思います。

そうした観点で考えた時、VRは建築写真や建築映像のような視点がはっきりと定まったメディアに対して、相対的に限定しないものとなりやすいため、マスメディアとしての機能では劣るように感じます。どちらかと言えばyoutubeやtiktokのようなHow to 動画集、やってみた系動画集のようなマスコラボレーション型?のメディアの方が向いている感じがします。メディアを求める意図もより多様化するタイプのメディアのように感じます。

建築VR体験に興味がある方

建築VRにご興味がある方がいらっしゃったら、体験モニターを募集中です。
ご希望の方はコンタクトフォームより問い合わせください。

VRの参考動画はこのページのもの以外にもyoutubeにもいくつかアップロードしていますので、よろしければ参考にしてください。 youtube再生リスト:Sketchup Viewer for Meta Quest で VR を試してみた