2022年9月12日 / 最終更新日時 : 2024年4月20日 colife3 コラム 和室について / 自然の「観賞」と「観照」 Japanese Room 和室という室名が使われ出したのは実は最近で昭和に入ってからのことのようです。その原型は鎌倉時代に生まれた武家社会の書院にあると言われます。中世の武家社会はそれまでの貴族社会にはない自由と平等の文化がありました。そしてそれは隠遁僧たちによって大地に根付く人々へ伝えられた日本の仏教によって成熟させられて、今に伝わります。
2022年8月22日 / 最終更新日時 : 2022年9月6日 colife3 コラム 間取りについて 日本特有のものづくり規格システム 日本で住宅を考えたことがある方なら「間取り」はご存知ではないでしょうか?畳の大きさを基準にした部屋の広さを説明するこのツールは、平安時代からの大工に受け継がれて洗練されてきた規格化された工事システムであり、世界に類を見ない技術です。現代住宅産業も1960年代にこれによりマスカスタマイゼーションを40年先取りしています。
2022年8月19日 / 最終更新日時 : 2022年8月24日 colife3 コラム 生き方 を あらわすための メディアとしての建築 私たちは衣服のことはすごく気にする。それは服がメディアであり、メッセージを発していると自覚しているからだ。しかし自分たちのまわりの建物に、そこまで自覚的だろうか?常に公けの場にさらされているにも関わらず。 古くは古墳やピラミッドなどの墓所にしても、お寺や教会にしても、建物はメッセージを発するためにつくられていた。
2022年7月15日 / 最終更新日時 : 2024年4月20日 colife3 すべて 風と火と農家住宅|Farm House of Wind and Fire 愛媛県松山市郊外の農家住宅。自然農法を取組むクライアントはこれからの地域農業の方向性を示す建築を望まれた。私たちは彼らの農業の取り組みに学び、まず地域の自然を読み解いた。そこから見えてきたのは時に自然に寄り添い、時に自然を手繰り寄せる人と自然の関係性だった。私たちはそれを風と火という二つの自然の要素を軸に設計を進めた。
2021年5月19日 / 最終更新日時 : 2023年10月22日 colife3 コラム 風と火と農家住宅 新建築住宅特集 2021年6月号掲載 新建築住宅特集2021年6月号に「風と火と農家住宅」が掲載されました。この住宅は、旧松山市唯一の30代の米農家さんが建築主です。将来の松山市の農業を担う建築主のための住まいのかたちとはなにか?が大事なポイントになりました。もう一つは、建築主は自然農法の米農家でもあることでした。自然に寄り添い、自然を手繰り寄せる農業のすがたを重ねて、建築を考えていきました。